「あれ?接続しないの?」スマホの初期設定でよく見る「後で通信キャリアと接続する」って何?優しく解説!
新しいスマートフォンを手に入れた時、「さあ、設定開始!」とワクワクしながら電源を入れたら、突然現れる「Wi-Fiに接続しますか?」や「後で通信キャリアと接続する」というメッセージ。「え?これって何を選べばいいの?」「後で接続するってどういうこと?」と、思わず手が止まってしまった経験、ありませんか?
実はこの「後で通信キャリアと接続する」という選択肢、スマホデビューの方も、機種変更に慣れている方も、意外と「なんとなく」で選んでしまいがちな、ちょっとした落とし穴なんです。今回は、このメッセージが意味すること、そして、この選択肢を選んだ後に「どうすればいいのか」を、スマホに詳しくない方でもわかるように、優しく、そして具体的に解説していきますね!
「通信キャリアと接続する」って、そもそもどういうこと?
まず、このメッセージを理解するために、少しだけスマホの基本的な仕組みを知っておきましょう。
スマートフォンが電話をかけたり、Wi-Fiがない場所でインターネットを使ったりするためには、「通信キャリア」(NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルなどの携帯電話会社)の電波につながる必要があります。この「電波につながる」ことを専門用語で「通信キャリアと接続する」と表現するんです。
通信キャリアの電波に接続するためには、通常、以下のどちらかが必要です。
- SIMカード: あなたが契約している通信キャリアの情報が書き込まれた、切手くらいの小さなカード。これをスマホに入れることで、そのキャリアの電波を使えるようになります。
 - eSIM: 物理的なカードではなく、スマホ本体に直接書き込まれる契約情報。最近の新しいスマホに搭載されていることが多い技術です。
 
これらの準備ができていないと、スマホは通信キャリアの電波に「接続できない」状態になります。
「後で通信キャリアと接続する」を選ぶのは、どんな時?
では、「後で通信キャリアと接続する」という選択肢は、具体的にどんな時に表示され、どんな意味を持つのでしょうか?
1. スマホの「初期設定」中に現れるメッセージ
新しいスマホの電源を初めて入れた時、Wi-Fiの接続設定の後などにこのメッセージが表示されることがあります。
これは、**「今すぐ(この場で)モバイルデータ通信や通話の設定をするのか、それとも後でゆっくりやるのか、どちらを選びますか?」**という問いかけなんです。
- 「今すぐ通信キャリアと接続する(またはWi-Fiのみ)」を選ぶ場合:
- その場でSIMカードを挿入したり、eSIMの設定を始めたりします。
 - 自宅のWi-Fiがある場所で、落ち着いて設定を進めるのが一般的です。
 
 - 「後で通信キャリアと接続する」を選ぶ場合:
- 今はSIMカードを挿入せず、eSIMの設定もスキップして、とりあえずWi-Fiにだけ繋いで初期設定を先に進めたい、という時に選びます。
 - 例えば、家電量販店でスマホを購入し、自宅に帰ってからゆっくり設定したい、という時に便利です。
 
 
2. SIMカードが入っていない、またはeSIMが未設定の状態
もし、あなたのスマホにまだSIMカードが入っていなかったり、eSIMの設定が完了していなかったりすると、スマホは当然、通信キャリアの電波に繋がりません。この状態を指して「後で通信キャリアと接続する」という表現が使われることがあります。
3. Wi-Fiだけで使う「タブレットモード」のような状態
Wi-Fi環境があれば、SIMカードがなくてもインターネットを使うことはできます。例えば、家の中だけで使うサブのスマホや、Wi-Fi専用のタブレットのように使う場合、常にこの「後で通信キャリアと接続する」状態(=モバイルデータ通信は使わない状態)で利用し続けることも可能です。
「後で接続」を選んだあなたへ!その後「どうすればいいの?」
「よし、とりあえず後で接続するを選んでおこう!」と設定を進めたはいいけれど、「結局どうすればいいの?」と困ってしまう方もいるかもしれません。ご安心ください!「後で接続する」を選んだ後の正しい手順は以下の通りです。
ステップ1:SIMカードを準備する(またはeSIM情報を確認する)
まずは、あなたが契約している通信キャリアから届いているSIMカード、またはeSIMの情報を確認しましょう。
- 物理SIMカードの場合:
- スマホの電源を切り、付属のSIMピンなどでSIMトレイを開けて、SIMカードを正しい向きで挿入します。
 - 挿入したら電源を入れ直します。
 
 - eSIMの場合:
- 通信キャリアから送られてきたQRコードやアクティベーションコードを使って、スマホの「設定」アプリからeSIMの設定を行います。通常、「設定」→「モバイル通信」または「ネットワークとインターネット」といった項目の中に「eSIMを追加」のようなメニューがあります。
 
 
ステップ2:APN設定を確認・設定する(必要な場合)
大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)から購入したスマホであれば、SIMカードを挿入するだけで自動的に接続されることが多いです。しかし、格安SIM(MVNO)やSIMフリー端末に他社のSIMを入れた場合などは、**APN設定(アクセスポイント名設定)**が必要になることがあります。
これは、スマホがインターネットに接続するための「道しるべ」のようなものです。
- 設定場所の例: 「設定」→「モバイル通信」または「ネットワークとインターネット」→「APN」または「アクセスポイント名」
 - 確認方法: 契約している通信キャリアのウェブサイトで「APN設定方法」と検索すると、詳しい情報が見つかります。
 
ステップ3:接続を確認する!
SIMカードの挿入やeSIM、APN設定が完了したら、実際に通信キャリアの電波に接続できているか確認しましょう。
- アンテナピクト: 画面上部のアンテナマークが立っていて、4Gや5Gなどの表示があればOKです。
 - インターネット接続: Wi-Fiを切って、ブラウザでウェブサイトを開いてみましょう。スムーズに表示されれば接続完了です!
 - 電話をかけてみる: 試しに、ご自身の別の電話番号や家族の電話番号に発信してみるのも良いでしょう。
 
もし「後で接続」を選んだまま放置しちゃったら…?
もし「後で通信キャリアと接続する」を選んでそのまま放置してしまうと、どうなるでしょうか?
- Wi-Fiがない場所ではインターネットが使えない!: 自宅やカフェなどWi-Fiのある場所では問題なく使えますが、一歩外に出るとインターネットに接続できません。LINEのメッセージも届かないし、地図アプリも使えません。
 - 電話がかけられない、受けられない!: 当然ながら、電話番号を使った通話もできません。緊急時に困ってしまう可能性もあります。
 
せっかくのスマートフォンが「高機能なWi-Fi専用タブレット」になってしまうので、忘れないうちにしっかりと接続設定を行いましょうね!
まとめ:焦らず、でも忘れずに!快適なスマホライフのために
「後で通信キャリアと接続する」というメッセージは、決して難しく考える必要はありません。それは、あなたが「自分のペースで、通信キャリアの回線を使う準備をしてくださいね」という、スマホからの優しいメッセージなんです。
このメッセージに出会ったら、焦らず、今回ご紹介した手順を思い出して、ご自宅でじっくり設定してみてください。そして、Wi-Fiがなくてもいつでもどこでも使える、快適なスマートフォンライフを満喫してくださいね!