ガーターベルトの正しい着用方法（着け方）｜下着の基礎知識
ガーターベルトと聞くと、ちょっとセクシーで特別なイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんね。でも実は、ガーターベルトはストッキングを美しく見せ、ずり落ちを防ぐための機能的なアイテムなんです。正しい着用方法を知れば、普段のファッションに取り入れることもできますし、ここぞという時の特別な装いをより一層楽しむことができますよ。
今回は、ガーターベルトの正しい着け方から、選び方のポイント、着用のマナーまで、下着のプロが教える基礎知識をまるっとご紹介します。あなたもガーターベルトをマスターして、ワンランク上のおしゃれを楽しんでみませんか？
1. ガーターベルトってどんな時に使うの？
ガーターベルトは主に「ストッキングを留める」ために使います。一般的なパンティストッキングとは異なり、ガーターベルトと組み合わせて着用するストッキングは、ウエスト部分がなく、太ももまでの長さしかありません。これを「ストッキング（またはサイハイストッキング、ニーハイストッキング）」と呼びます。
ファッションとして: スカートやワンピースの下に着用し、足元のおしゃれを楽しむ際に使われます。
機能性として: パンティストッキングのようにウエスト部分がないため、お腹周りの締め付けが苦手な方や、トイレでの着脱が楽な点を好む方もいます。
特別な日の演出に: より女性らしい魅力を引き出すアイテムとして、特別な日の装いに選ばれることも多いです。
2. ガーターベルトの種類と選び方
ガーターベルトにはいくつか種類があり、デザインや機能性も様々です。
サスペンダースタイル: ガーターベルトの基本形。ウエストや腰回りに着用し、複数のガーターストラップでストッキングを留めます。
ビスチェ一体型: コルセットやビスチェにガーターストラップが一体化したタイプ。ボディラインを美しく見せる効果も期待できます。
ショーツ一体型: ショーツにガーターストラップが付いているタイプ。手軽に着用できますが、独立したガーターベルトに比べてフィット感が劣る場合もあります。
選び方のポイント:
サイズ: ガーターベルトは、アンダーバストやウエスト、ヒップのサイズに合わせて選びます。サイズが合わないと、ずり落ちたり、締め付けすぎたりして快適に着用できません。試着ができる場合は、必ず試着してフィット感を確かめましょう。
ストラップの数: 一般的には4本ストラップが多いですが、6本以上のストラップがあるものは、よりしっかりとストッキングを固定できます。デザインや安定性を考慮して選びましょう。
フックの素材: ストッキングを留めるフック（クリップ）の素材も重要です。プラスチック製や金属製などがありますが、ストッキングを傷つけにくく、しっかり固定できるものを選びましょう。
デザイン: レースや刺繍があしらわれたエレガントなものから、シンプルなものまで様々です。気分や着用シーンに合わせて選びましょう。
3. ガーターベルトの正しい着け方（着用方法）
ここからは、ガーターベルトとストッキングを美しく着用する具体的なステップをご紹介します。
ステップ1：ガーターベルトを着用する
フックをすべて開いておく: ガーターベルトのフック（クリップ）を、あらかじめすべて開いておきます。
正しい位置に装着: ショーツやガードルの上から、ガーターベルトをウエストラインか、やや下のお好みの位置に着用します。フックが前後均等になるように調整しましょう。背中側にホックがあるタイプは、後ろで留めるか、前で留めてから回すと楽です。
ストラップの長さを調整: ストラップの長さを、ストッキングを留める際に無理なく届く長さに調整しておきます。この段階ではまだストッキングは留めません。
ステップ2：ストッキングを履く
シワを伸ばして履く: ストッキングを足先からゆっくりと引き上げ、シワやたるみができないように、膝上までしっかりと履きます。ストッキングのトップ部分（シリコンレースやゴム部分）が、太ももの付け根に近い位置に来るように調整しましょう。
左右対称に整える: 左右のストッキングの高さやたるみが均等になるように整えます。
ステップ3：ストッキングをガーターベルトに留める
ここが最も重要なポイントです。
後ろ側のストラップから留める: まずは後ろ側のガーターストラップから留めると、前が確認しやすくてスムーズです。
クリップの正しい使い方:
ガーターストラップの先端にあるクリップ（フック）を片手で持ちます。
もう片方の手で、ストッキングのトップ部分をクリップの金具の間に挟み込むようにして、しっかりと引き上げます。ストッキングのゴム部分（レース部分）ではなく、その下の薄い生地の部分を留めるようにすると、ストッキングが傷みにくく、しっかりと固定できます。
金具のツメやフックをしっかりと閉じ、ストッキングが外れないように固定します。
左右均等に留める: 左右の脚ともに、後ろ側、前側の順で、計4か所（またはそれ以上）のストラップを均等な張り具合で留めていきます。全てのストラップが均等に引っ張られることで、ストッキングがずり落ちにくくなります。
ステップ4：最終調整
立ち上がって確認: 全てのストラップを留め終わったら、一度立ち上がり、鏡で全身をチェックします。
たるみやねじれを直す: ストッキングにたるみやねじれがないか、ガーターベルトがずれていないかを確認し、必要であれば微調整します。
座って確認: 座った状態でもストッキングが突っ張りすぎたり、緩すぎたりしないか確認すると、より快適に過ごせます。
4. ガーターベルト着用時のマナーと注意点
サイズ選びは慎重に: サイズが合わないと、見た目が不自然になったり、快適さが損なわれたりします。特に初めての方は、専門店のスタッフに相談するのも良いでしょう。
ストッキングとの相性: ガーターベルト用のストッキングは、トップ部分に滑り止め加工がないものがほとんどです。通常のシリコンストッパー付きの太もも丈ストッキングは、ガーターベルトと併用すると二重に締め付けることになり、不快感や血行不良の原因になるため注意しましょう。
着替え時やお手洗いの注意: 着脱に少し時間がかかるため、焦らず丁寧に行いましょう。公共の場所で着替える際は特に注意が必要です。
デリケートな取り扱い: ガーターベルトもストッキングもデリケートな素材でできていることが多いです。引っ掛けたり、無理な力を加えたりしないように優しく扱いましょう。
まとめ：ガーターベルトで新しい自分を発見！
ガーターベルトは、ただの「下着」ではなく、ファッションや気分を上げるための素敵なアイテムです。正しい着用方法をマスターすれば、ストッキングをより美しく見せ、あなたの魅力を一層引き出してくれることでしょう。
ぜひこのガイドを参考に、ガーターベルトのあるおしゃれを楽しんでみてください。きっと新しい発見があるはずです！