30代向け!企業型確定拠出年金の「おすすめ配分」と選び方
「企業型確定拠出年金(企業型DC)を始めたけど、何をどう選べばいいかわからない…」
「30代の自分に合ったおすすめ配分を知りたい!」
もしあなたがそう考えているなら、その気持ち、とてもよくわかります。
企業型DCは、将来の資産形成のために非常に重要な制度です。しかし、数多くある金融商品の中から、どれを選んで、どのような割合で配分すればいいのか、迷ってしまいますよね。
この記事では、30代という「攻め時」の世代に焦点を当て、企業型確定拠出年金のおすすめ配分と、商品を選ぶ上で知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。
1. 30代が知っておくべき!資産運用の基本原則
30代は、定年までまだ時間があり、リスクを取ってでもリターンを狙える「運用期間の長さ」が最大の武器です。この点を踏まえて、以下の2つの原則を意識しましょう。
原則1:長期・積立・分散
長期: 短期間の値動きに一喜一憂せず、老後まで長く運用し続けることで、複利の効果を最大限に活かせます。
積立: 毎月一定額を積み立てることで、購入価格を平均化し、リスクを減らすことができます。
分散: 投資先を国内外の株式や債券など、様々な資産に分けることで、全体のリスクを軽減できます。
原則2:リスク許容度を理解する
リスク許容度とは、どれくらいのリスク(元本割れの可能性)を受け入れられるかということです。30代は、損失が出ても取り戻せる時間があるため、比較的高いリスク許容度を持つことができます。
2. 30代向け!企業型DC「おすすめ配分」の具体例
上記の原則を踏まえ、30代のあなたに合ったおすすめ配分を、リスク許容度別に2パターンご紹介します。
パターンA:積極的にリターンを狙う配分
「リスクを取ってでも、将来の資産を大きく増やしたい!」という方におすすめの配分です。
国内株式:30%
海外株式:50%
国内債券:10%
海外債券:10%
【ポイント】
株式は値動きが大きい分、大きなリターンを期待できます。特に海外株式は成長性が高いため、配分を多めに設定しています。債券を少し加えることで、全体のリスクをバランス良く調整しています。
パターンB:安定した成長を目指す配分
「リスクは抑えつつ、着実に資産を増やしていきたい」という方におすすめの配分です。
国内株式:20%
海外株式:40%
国内債券:20%
海外債券:20%
【ポイント】
株式の割合を少し抑え、比較的安定している債券の割合を増やしています。これにより、値動きの振れ幅を小さくし、精神的な安心感を得ながら運用を続けられます。
3. 知っておきたい!商品選びのポイント
配分の割合を決めたら、次は具体的な商品を選びましょう。
商品名だけで選ばない: 「〇〇グロースファンド」といった商品名だけでなく、その中身(何に投資しているか)を必ず確認しましょう。
信託報酬をチェック: 信託報酬とは、運用をプロに任せるために支払う手数料のことです。この手数料が低い商品を選ぶことで、長期的に見て運用効率を高められます。
指数(インデックス)との連動性: 日経平均株価やS&P500といった指数に連動する「インデックスファンド」は、手数料が安く、初心者でも安心して選びやすいのでおすすめです。
まとめ:30代は「リスクを恐れず、長期で積立てる」が正解
30代の企業型確定拠出年金の運用は、「攻め」が基本です。
リスクを恐れすぎず、株式の割合を多めに設定し、長期的な視点でコツコツと積み立てていくことが、将来の大きな資産形成に繋がります。
もちろん、ここで紹介した配分はあくまで一例です。ご自身のリスク許容度や、提供されている商品ラインナップに合わせて、最適なポートフォリオを組んでみてくださいね。