「食事を抜くと痩せる」は間違い?むしろ太ってしまう3つの理由
ダイエットのために、朝食や夕食を抜いていませんか?
「食事の回数を減らせば、摂取カロリーが減って痩せるはず!」
そう考えている方は多いかもしれません。確かに、一時的には体重が減るかもしれませんが、実は、食事を抜く行為は、結果的に「太りやすい体質」を作ってしまうことが科学的に証明されています。
今回は、「食事を抜くと太る」と言われる、意外な3つの理由と、健康的で効率的なダイエットの秘訣を、分かりやすく解説します。
理由1. 体が「飢餓状態」になり、脂肪を溜め込む
食事を抜くと、体は「栄養が足りない!」と危機を感じ、いわゆる**「飢餓状態」**になります。
この状態になると、次に食事をしたときに、少ない栄養でも生き延びられるように、摂取したカロリーを優先的に脂肪として蓄えようとします。
さらに、食事を抜くことで血糖値が急激に下がります。その後の食事で血糖値が急上昇すると、インスリンというホルモンが大量に分泌され、これもまた、脂肪の蓄積を促す原因になります。
理由2. 筋肉が減り、基礎代謝が低下する
食事を抜くと、エネルギー源を確保するために、体は筋肉を分解して利用し始めます。
筋肉は、じっとしているだけでも多くのカロリーを消費してくれる、いわば「カロリー消費工場」です。その筋肉が減ってしまうと、基礎代謝が低下し、痩せにくい体になってしまいます。
結果的に、食事の量を戻したり、少し多めに食べただけで、リバウンドしやすい体になってしまうのです。
理由3. 次の食事で「ドカ食い」しやすくなる
食事を抜いてお腹が空いた状態で次の食事を迎えると、**強い空腹感から「ドカ食い」**をしてしまいがちです。
特に、夕食を抜いて翌朝にドカ食いすると、朝から血糖値が急上昇し、脂肪を溜め込みやすい状態になります。また、無理な食事制限の反動で、お菓子や脂質の多いものなど、体に良くないものを求めてしまうこともあります。
痩せるためには「抜く」ではなく「整える」
食事を抜いて一時的に体重が減っても、それは筋肉や水分が失われただけで、脂肪が減ったわけではありません。
健康的でリバウンドしない体を目指すなら、食事を抜くのではなく、バランスを「整える」ことが大切です。
朝・昼・晩、3食しっかり食べる
規則正しく食事をすることで、体が飢餓状態になるのを防ぎ、代謝を保つことができます。
PFCバランスを意識する
タンパク質(肉、魚、大豆など)、脂質、炭水化物をバランス良く摂取しましょう。特に、筋肉の材料となるタンパク質は積極的に摂ることが重要です。
よく噛んでゆっくり食べる
よく噛むことで満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防ぐことができます。
まとめ:食事を抜くのはもうやめよう!
「食事を抜けば痩せる」という考えは、長期的に見ると、太りやすい体質を作ってしまう逆効果なダイエット法です。
健康的で美しい体を目指すなら、食事を「減らす」のではなく、**「食べることで体の中から整える」**という意識にシフトしてみませんか?
きっと、無理なく、そしてリバウンドしないダイエットが成功するはずです。