【降圧効果を最大化!】高血圧を「食事で下げる」!塩分排出を促す最強レシピ
「血圧が高めだと指摘されたけれど、薬には頼りたくない…」
「減塩はしているけれど、物足りなくてなかなか続かない…」
高血圧の予防や改善において、食事は薬に匹敵するほどの効果を発揮します。重要なのは、単に**塩分(ナトリウム)を控えるだけではなく、体内の余分な塩分を積極的に排出するための「ミネラルと食物繊維」**を増やすことです。
この記事では、アメリカで科学的に効果が実証された高血圧予防食「DASH食」の考え方を取り入れ、減塩でも美味しく、そして血圧を下げる降圧効果を最大化する具体的な食事法とレシピをご紹介します。
1. 高血圧予防の黄金ルール:「塩出しミネラル」を増やす
高血圧予防の食事法「DASH食」(Dietary Approaches to Stop Hypertension)は、減塩に加え、カリウム、カルシウム、マグネシウムという**「塩出しミネラル」**を豊富に摂ることを提唱しています。これらのミネラルが、体内のナトリウム(塩分)を体外へ排出したり、血管の緊張を緩めたりする働きがあります。
栄養素 | 役割(降圧効果) | 積極的に摂りたい食材 |
カリウム | ナトリウム排出を促し、水分量を調整して血圧を下げる。 | 野菜、果物、海藻、いも類(バナナ、ほうれん草、海藻類、きのこ) |
カルシウム | 血管の収縮を抑え、血圧の安定に働く。 | 牛乳、ヨーグルト(低脂肪)、小松菜、豆腐、しらす |
マグネシウム | 血管を広げ、血圧をスムーズにする。 | 海藻類、ナッツ類、豆類、ごま、玄米 |
2. DASH食の考え方を取り入れた最強レシピ2選
これらの「塩出しミネラル」を効率的に摂りながら、塩分を控えるための工夫を凝らしたレシピをご紹介します。
レシピ1:【カリウム・マグネシウムの宝庫】きのこの梅風味和風マリネ
きのこ、わかめ、ごまを組み合わせた、カリウムとマグネシウムを一度に美味しく摂れる副菜です。梅干しの酸味と出汁の旨みが、減塩の物足りなさを解消します。
鉄壁のミネラル構成:
きのこ:カリウム、食物繊維
わかめ:マグネシウム
ごま:マグネシウム
減塩の裏技:
梅干しやお酢(またはレモン汁)の酸味で、塩味が薄くても美味しく感じられます。
だしを濃いめに使うことで、少量でも風味豊かに仕上がります。
作り方(簡単バージョン):
きのこ(しめじ、えのきなど)とわかめをさっと茹でます。
梅干しを叩いてペースト状にし、出汁、お酢、少量の醤油(または塩分無添加の顆粒だし)と混ぜてドレッシングを作ります。
温かい具材とドレッシングを和え、仕上げにすりごまをたっぷり振ります。
レシピ2:【カルシウム・たんぱく質を強化】青魚と豆腐のレモンホイル焼き
血管を丈夫にするたんぱく質と、血圧安定に働くカルシウムを同時に摂れる主菜です。**青魚の不飽和脂肪酸(EPA/DHA)**も血管の健康に役立ちます。
鉄壁のミネラル構成:
豆腐(絹または木綿):カルシウム、たんぱく質
サバや鮭などの青魚:たんぱく質、不飽和脂肪酸
ブロッコリー:カリウム、食物繊維
減塩の裏技:
魚の下味は塩を使わず、ハーブや生姜、胡椒などの香辛料で風味をつけます。
加熱後、レモンをたっぷり絞ることで、酸味が塩味の代わりとなり、減塩でも満足感が得られます。
作り方(簡単バージョン):
アルミホイルに、魚、豆腐、ブロッコリーや玉ねぎなどの野菜を乗せます。
酒、生姜のスライス、少量の醤油(または塩分不使用の顆粒だし)をかけ、ホイルを閉じます。
トースターまたはフライパンで蒸し焼きにし、食べる直前にレモン果汁をたっぷりかけます。
3. 日常生活で取り入れたい「減塩とDASH食」の実践テクニック
高血圧予防は、一回の食事ではなく、毎日の習慣の積み重ねが大切です。以下のポイントを意識して、無理なく食生活を変えていきましょう。
テクニック1:汁物は1日1杯までにする
日本人の塩分摂取源の約3分の1は味噌汁やスープなどの汁物です。
対策:汁物を1日1杯に制限し、飲む時も具材を多くして汁の量を減らしましょう。だしを濃くすれば、味噌や醤油の量が少なくても美味しくなります。
テクニック2:麺類は「汁を残す」
ラーメンやうどん、そばの汁には大量の塩分が含まれています。
対策:汁は全部飲み干さずに残しましょう。それだけで塩分摂取量を大幅にカットできます。
テクニック3:加工食品・外食は「塩分表示」をチェック
加工肉(ハム、ベーコン、ソーセージ)や練り物、漬物、インスタント食品、外食には、想像以上に多くの塩分が含まれています。
対策:スーパーで商品を買うときは、必ず栄養成分表示の**ナトリウム(食塩相当量)**をチェックする習慣をつけましょう。
テクニック4:ドレッシングやソースは「手作り」または「後がけ」
市販のドレッシングやソース、マヨネーズなども塩分が多い場合があります。
対策:サラダにはお酢やオリーブオイル、胡椒、ハーブで風味をつけるか、市販品は少量だけ使うようにしましょう。
醤油やソースを皿に出し、**「つけて食べる」**方式にすれば、かけ流すよりも使用量が減ります。
減塩とミネラル摂取は、高血圧予防だけでなく、血管を若々しく保ち、動脈硬化を防ぐことにもつながります。今日からできる小さな工夫を積み重ねて、健康で快適な毎日を送りましょう。